自称進学校の落ちこぼれの高2の娘が、「私、東大目指す!」と突然宣言してから、途中千葉大学へ志望校を変更し、最終的に国公立大学後期で埼玉大学工学部機械工学システムデザイン学科へ合格となりました。
娘の大学受験を総括するとともに、大学受験に関する自分の考えを整理した内容をお届けしますので参考にしていただければと思います。
第18回までのストーリーの概略
・2022年7月、自称進学校で落ちこぼれていた高校2年生の娘が突然「私、東大、目指す」と宣言
・「東京大学 現役合格」と紙に書いて、自分の部屋に掲げて東大合格を目指し始める
・8月の終わりに東大本番模試で偏差値29.5のE判定で自分の現在地を否が応でも知る
・学校の進路希望調査で「東京大学志望」を提出し、自他ともに勉強するしかない状況に追い込まれる
・9月に勉強するために塾を探し始める
・「河合塾現役館」、「東進ハイスクール」、「武田塾」の無料体験を受ける
・10月下旬に「家から自転車10分で近くて通いやすい」、「参考書での自学自習の勉強法を身につけられる」、「逆転合格を目指す」の理由で武田塾に入塾
・武田塾に入塾してから、毎日のように武田塾へ自習しに行き、勉強習慣を身に付ける
・11月の東進ハイスクールの「全国統一高校生テスト」で偏差値35.9を記録
・2023年1月の「共通テスト同日体験受験」で900点満点中の397点、偏差値47.4
・2023年2月の「東大入試同日体験受験」で440点満点中の34点、偏差値27.6
・武田塾の参考書ルートや勉強スケジュールの指導により、勉強習慣が身につき自学自習できるようになったことから、2023年2月いっぱいで武田塾を退塾
・武田塾を退塾後、学校や図書館、自宅で自学自習して受験勉強を継続中
・2023年6月に部活を引退し、勉強へのモチベーションがダウン、夏休み前になんとか回復
・2023年の夏休みに今までの遅れを取り戻すべく勉強に励んだが思ったより勉強に集中できず
・2023年9月に模試の結果を確認し、東大レベルに全く到達していないことを痛感
・2023年9月に東大合格を諦め、志望校を千葉大に変更
・やる気の出る言葉を壁に貼ってモチベーションアップ!
・精神が不安定の中、受験勉強に励む
・共通テスト直前の冬休みにメンタルが回復し、集中して猛勉強
・共通テストで5教科7科目理系で900満点中、722点(80%)の高得点
・国公立大学前期に千葉大学工学部総合工学科機械工学コースを受験することを決定
・勉強への精神力が限界に達した状況で千葉大学の2次試験をむかえる
・千葉大学前期の2次試験を手応えなく終了し、合格発表までメンタルが厳しい状況が続く
・千葉大学前期試験がまさかの不合格!更なるメンタルダウンの中、埼玉大学後期2次試験へ大学受験最後の試験に臨む
・国公立大学2次試験後期で埼玉大学工学部機械工学システムデザイン学科に合格し、長きに渡る娘の大学受験が終了


この記事は、埼玉県の県立高校の自称進学校に通う娘が、東京大学の受験へ向けてのストーリーでしたが、2023年9月に東大合格レベルの到達不可能と判断し、志望校を千葉大学へ変更して千葉大の受験へ向けてのストーリーとなっています。
今回は最終回です。
第18回目に引き続き今回は、娘の大学受験の総括と僕自身の大学受験に対する考えを記載しています。
2022年7月の娘が高校2年生からの大学受験勉強について掲載していましたが、2024年3月に大学受験は終了したため、今回で娘の大学受験ストーリーは終了となります。
ちなみに東京大学合格体験記ではありません。
千葉大学合格体験記でもありません。←千葉大学は不合格(涙)
あくまで東大目指してからの千葉大志望へ変わった受験生の体験談ですので、ご理解のほどよろしくお願いします。
最終的に埼玉大学工学部機械工学システムデザイン学科に合格し、入学することとなりました。
大学受験をしている高校生やその保護者の方の参考になれば幸いです。
娘のプロフィール(2022年7月東京大学を目指し始めた時点)
・埼玉県の県立高校(自称進学校:偏差値60代)に通っている高校2年生
・学校での定期テストの順位は1年の頃から320位前後(約350人中)
・英語が苦手で数学が比較的に得意
・塾に通っていない
・学校の課題の未提出がたまにある
・水泳部に所属
・高校受験で燃え尽きて勉強へのやる気が全く見られない
・勉強習慣が全くできていない
・いつもスマホをいじって、手放せない

父親の僕自身は娘の大学受験へ向けての勉強を通じて大学受験について研究を始めました。
大学受験の研究が楽しくなって娘のために情報を調べてあげたりと、娘の受験勉強を応援している立場です。
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高2の時の学力を考えたら埼玉大学合格は上出来!
自称進学校で落ちこぼれていたウチの娘は高2の7月に突然「私、東大目指す!」と宣言して勉強を始めました。
高3の9月に東大合格は到底不可能と感じて千葉大学へ志望校を変更しています。
国公立大学の前期に千葉大学を受験して不合格となりました。
後期に埼玉大学を受験して合格となっています。
東京大学を目指していて埼玉大学になってしまったと考えるとかなりの落差と言えますが、娘の高2の時の学力や勉強への取り組みを考えると埼玉大学に合格し、入学ができれば上出来と個人的には思っています。
娘の高2の夏時点の学力や勉強への取り組み状況
娘が「私、東大目指す!」と突然宣言した時の学力は、偏差値60台の自称進学校の学年順位が約350人中320位以下の下位に沈んでいる状況でした。
勉強がとにかく嫌でスマホが手放せない状況で、「私、行ける大学あるかな?」と言っているような状態でした。
娘が唯一頑張れる教科が数学で、理系の工学部に行きたいと言っていました。
父親の僕が大学受験について調べたところ、理系の大学に行くなら国公立大学の方が研究しやすい環境が整っていて就職にも有利というのがネットでは大半でした。

ウチの娘の学力でも入れそうな地方の国公立大学の工学部をネットで検索していたところでした。
東大を目指したから埼玉大学合格までたどり着いた
娘が東大を目指すキッカケは、東大に通っている娘の高校の先輩が、母校訪問で娘の高校に来て東大の魅力について話をする機会があり、たまたま友達に誘われていった娘が、その先輩の話に魅了されて突然「私、東大を目指す」とその気になったことでした。
学校に提出する志望校は、今まで「高知工科大学」と書いていたところ、突然「東京大学」と書いて提出し、後戻りできないようにしました。
それまで、勉強は試験前に少しやれば良い方だった娘が、東大模試を受けたり、武田塾に通ったり、東大同日体験模試を受けたり、Z会に入ったり、参考書をかなりの量を購入したりして大学受験に対しての勉強を取り組んでいました。
正直いって、ウチの娘の勉強への取り組み状況は、メンタルダウンして集中力を欠いている時期が多く、勉強時間がそこまで多かったとは言えません。
結果、東大を途中で諦め、千葉大も不合格となり埼玉大学に入ることとなりましたが、高2の時に娘が東大を目指していなければ、勉強に取り組むタイミングも遅かったでしょうし、そこまで勉強を頑張ることもできなかったと思います。
東大を目指したからこそ、大学受験に向き合い頑張ることができて、埼玉大学合格へたどり着けたと思えば、上出来だと思います。
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大学受験はメンタルの保ち方が9割
ウチの娘の大学受験勉強は、とにかくメンタルが不安定で勉強への集中力を欠いている期間が長かったと思います。
要因は高校生の多感な時期にひたすら勉強することへの抵抗が強かったと分析しています。
また、苦手科目に向き合うことが精神的に辛い一面もあったでしょう。
成績が思ったように伸びていかないこともメンタルが落ちる要因だと思います。
メンタルが落ちてしまうと勉強をしなければと思っても勉強ができなくて、できなかった自分を責めるという悪循環に入ってしまいます。
悪循環に入るとメンタルの回復に2週間くらいかかり、その間は非常に効率の悪い状況で勉強の成果を積み上げることができていませんでした。
またインスタグラムやX(旧twitter)を見て同年代の人が楽しんでいるのを見てメンタルが落ち込むこともありました。
メンタルが安定して勉強に集中できた後の模試や共通テストの結果が抜群に良かったことを考えるとメンタルを少しでも良い状態に保つことが、大学受験には非常に重要だと思います。
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東大はそもそも娘には無理だったのか?
東大を目指し始めた高2の7月時点の娘の成績から考えると無謀な挑戦だったと思います。
それでも「東大を目指す!」と宣言した娘を僕自身は尊敬しています。
超進学校で周りがみんな東大を目指すような人達に囲まれている人であれば自然と東大を目指すこともあるでしょう。
それ以外の一般の高校生は、自らの意思で東大を目指そうと思わない限り、東大を受けようとも思わないし、東大に合格することもほぼないと思います。
娘が東大に合格するための条件としては、
・メンタルが安定
・勉強できる時間をほぼ全て受験勉強に投入
であり、その状況で1年浪人すれば合格ラインに到達できるかもというレベルではないでしょうか?
娘の大学受験時のメンタルを考えると合格はほぼ不可能だったと言えます。
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千葉大学合格に足りなかったものは?
千葉大学合格に足りなかったものは、2次試験の対策不足です。
共通テストで8割を取れていたので、共通テストのみの千葉大学の合格判定はA(河合塾)でした。
2次試験対策については9〜11月の間にやってはいたものの、メンタルダウンを繰り返していたため、思うようにできていなかったと思います。
共通テスト前にものすごい集中力を発揮し共通テストを乗り切ったところで、娘は集中力をほとんど使い切ったのではないでしょうか?
共通テスト後、前期2次試験まで1ヶ月ちょっとの期間に共通テスト前の集中力で勉強すれば、2次試験までに対策が間に合うと本人も僕も思っていました。
しかしながら、娘は共通テストが終わった時点でほぼ燃え尽きた感じになっていて、共通テスト前のものすごい集中力を発揮することはなくメンタルダウンの中、集中できていない状況で勉強をしていたので、合格ラインに到達できなかったと思います。
娘の大学受験に向けてのメンタルがほんの少しだけでも良い状態であれば、千葉大学の合格はできたと思います。
浪人すれば千葉大学合格ラインに到達できる可能性は高いと思いますが、娘にはあと1年勉強を頑張る気力は残っていませんでした。
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大学受験合格に向けての学力向上の方程式を考えてみた
僕が個人的に考えた方程式なので参考程度です。
「今まで積み上げてきた勉強」+「勉強の能力(才能)」✕「勉強効率」✕「集中時間」=「勉強の成果」
変えることができないのが、「今まで積み上げてきた勉強」、「勉強の能力(才能)」ということになります。
変えることができるのが「勉強効率」、「集中時間」となります。
従って、「勉強効率」を高めて「集中時間」を増やすことが重要ということになります。
「勉強効率」を高めるということは、同じ時間を投下した場合、勉強の成果が多いこととなります。
例えば、学校の授業を1時間受けるのと参考書で1時間勉強した場合、参考書学習の方が「勉強効率」が良いと言われています。
個人による向き不向きやレベルに合っているのかどうかなどの要素があるので、その時の自分に合っている勉強法で「勉強効率」を高めることが重要です。
ただ単に勉強時間を増やしてダラダラ勉強していても集中して勉強していなければ、勉強がはかどらず知識が身についていなければ、勉強の成果として積み上がっていかないため、「集中時間」を増やすということは非常に重要です。
「集中時間」を増やすためには、まずは物理的に勉強できる時間を確保し、環境を整えたりメンタル面を安定させたりして集中力を妨げる要因を排除することが有効でしょう。
「集中時間」を増やして勉強をしていると「もっとこうした勉強をすると良い」など「勉強効率」をあげることもできます。
「勉強の能力(才能)」に関しては、自分の得意不得意の科目を掌握しておいて、どのような勉強計画を立てるかということに活用するのが良いかと思います。
ちなみに今まで勉強の成果が出ていないからと言って「勉強の能力(才能)」がないとは限りません。
本気で取り組まないと才能があるかどうかは分からないです。
高校生だったら、勘違いでも良いので自分には才能があると思い込み、1度くらいは本気で大学受験に臨んだ方が良いと思います。
その中で、自分の勉強に関する才能がどのような特徴(得意不得意科目、短期集中型、コツコツタイプなど)なのか分かるのではないでしょうか?

親自身の大学への考え方
大学受験に関しては親自身もちゃんと考えを持って、受験生の子供と話し合いをしておくことが大事となります。
自宅のある立地や経済状況、自身の経験や情報収集などから自分自身の考えを整理して子供に伝えておくことで、子供自身も自分で大学について考え、お互いに自分の思いを話すことで、受験でのすれ違いを無くし、良い家族の状況を保つことができると思います。
気をつけておきたいのが、あくまでも親はサポートであり、大学に行くのは子供だということを忘れないことが大事です。
国公立大学か私立大学か?
ウチの場合は、国公立大学なら一人暮らしOK(家賃、最低限の生活費を支援)、私立大学なら自宅(埼玉県西武線沿線)から通うように伝えていました。
理系の大学を目指していたので私立大学の学費は国公立大学の2倍以上かかるためです。
また、一般的に勉強面や就職面に関しても理系は国公立大学のほうが研究力が高く、そのため就職も良いという面があります。
家から私立大学に通うことと比較した場合、一人暮らしにかかる経費を考えると、家賃によってはが国公立大学の方がお金がかかりますが、大学の近くに住み、大学生活を満喫したいという本人の希望もあり認めています。
ウチの娘は東大を目指してましたが、学力が伸びなかった場合は、自分のレベルで行ける国公立大学(地方も含めて)を前期受験にして、後期、中期はレベルを下げて受験し、国公立大学にどこも受からなかった場合に私立大学へ行く受験戦略を基本としていました。
浪人OKor現役のみ
ウチの場合は、娘自身が絶対に浪人したくないと言っていたので、現役で行ける大学を受験しました。
ウチの場合は現役にこだわって受験しましたが、受験生本人が第一志望の大学に浪人してでも行きたいということもあると思います。
・親自身も浪人はOKなのか?
・浪人OKの場合の条件は?(予備校代をだすのか?自宅で浪人?など)
浪人がダメな場合は、その理由について子供に説明をする必要があります。
子供自身も高校3年生にもなれば、家の経済状況も分かってきます。
予備校代が出せなくても、本気で受験しようと思えば工夫の余地はあります。
受験の情報はインターネット上に溢れていますし、良い参考書やそのルートも公開されています。
経済状況が厳しいのなら、本気になってそれらの情報をもとに自学自習で勉強できないようなら、浪人は認めないというのも有りだと思います。
浪人OKの場合は、受験戦略としては、現役では受験校を絞り込み、第一志望の大学に集中できるようにするのが良いと思います。
現役では受験勉強が追いついていない場合もありますので、受験校を絞り込むことにより、集中して受験対策ができるため、合格ボーダーライン以上に得点して合格することがあるようですよ。
一人暮らしを認めるのか?
ウチの場合は、前述したとおり国公立大学なら一人暮らしを認める(家賃、最低限の生活費を支援)としていました。
首都圏に住んでいると通える大学も多いので、自宅から通って欲しいと思う親も多いと思います。
僕自身は、大学生は人生の中でもかなり特殊な期間で大学に勉強もプライベートも染まって人生経験を積んで欲しいという考えを持っています。
そのため、大学の近くに住んで大学で勉強し、サークル活動をして、バイトも大学近辺でするのが良いと考え、一人暮らしを推奨している状況(経済的に国公立大学のみ)です。
経済的に厳しい家庭もあると思いますし、そもそも子供が家にまだ居て欲しいと思っている方もいると思います。
子供と事前に話し合って、お互いの認識を合わせておくことをオススメします。
受験生の親ができることとは?
大学受験は子供が受験するのですが、親のサポートしだいでは、受験の結果に影響を与える可能性があります。
実際に僕自身や妻がサポートをしてきたのかを紹介しながら、解説していきます。
子供が大学に何を求めているかを話し合う
前項の「親自身の大学への考え方」で述べているとおり、子供と話し合いをしておくことが大切です。
子供自身も自分の考えをしっかりと持っています。
親の考えを押し付けるのではなく、子供の話を聞いてお互いの認識を合わせておくことで、子供自身も安心して勉強への集中力を高めることができます。

今の大学受験は情報戦
大学の試験は多様化していて非常に複雑です。
試験の種類だけでも一般受験(一般的なペーパーテスト)、指定校推薦、総合型選抜、学校推薦などあります。
更に私立大学は一般受験でも共通テスト利用、外部英語試験利用、全学部入試、前期後期など多種多様で、科目数や配点なども変わったりと複雑な受験システムの中で受験者自身にとって都合の良い大学、試験方式を選定しなければなりません。
国公立大学でも総合型選抜や学校推薦を取り入れている大学は増えてきています。
高校でもある程度説明はしてくれますが、高3の夏くらいから大学受験に調べてもかなり遅いと言えます。
高2の夏くらいから、ちょっとずつYoutubeでも良いので情報収集を開始することをオススメします。
僕自身は娘が高校2年生になったころから、Youtubeで大学受験番組を見始めて、娘の成績から行ける大学をピックアップして個別に研究したりしていました。
情報収集していると色んな大学があることを知ることができます。
それらの情報を娘と話したりすることで、娘自身の幅を広げたり、娘の考えを聞くことができました。
受験校選びだけでなく、武田塾の参考書ルートというのを知り、娘に勧めたりしています。
大学受験勉強は塾や予備校で授業を受けている時間より、自学自習により学力が向上することを知り、そのための最適な参考書とそのルート(どの順番でやるのか)がインターネット上に公開されているので、自分で勉強できれば独学で大学受験のための学力を向上させることができます。

勉強に集中できる環境を整える
誘惑が多い現代で多感な高校生が勉強に集中するということは本当に大変なことです。
「大学受験合格に向けての学力向上の方程式を考えてみた」の項で述べたとおり、勉強への集中時間をより多くすることが学力向上につながります。
親としては自宅の勉強の環境を整えたり、グッズを買ってあげたり、アドバイスをしたりするのが良いです。
ウチの場合は、自宅の和室を勉強部屋にしたり、スマホを使えなくするロッキングコンテナを買ったり、アドバイスをしたりしました。
結局は子供自身が自ら進んでやらないと継続はできませんので強制しないように提案の形でサポートすることをオススメします。
妻は娘のお弁当を作ってあげたり、雨の日の送り迎えをしたりと日々の生活をサポートしていました。

塾(予備校)or独学(参考書中心)
経済的なことを考えると塾に行かずに独学が大学受験をして合格してくれたら嬉しいですよね。
塾にはその生徒に合う合わないがあるので、塾へ行っても成績が上がらないことは多々あります。
それでいて塾はかなりの高額というのが厳しいです。
まさに受験ビジネスとなっています。
ウチの場合は高2の10月から2月の間に武田塾に通っていて、武田塾で参考書による勉強方法を学び、自学自習で勉強ができるようになってからは、退塾して自分で勉強していました。
塾の大学受験に対する最も大きい利点は、勉強する環境が整っていることだと思います。
・授業を受けに塾へ通わなければならない
・塾へ行くと勉強を頑張っている人達がいる
・課題を出されて勉強をしなければいけない
・自習室は勉強をするための環境が整っている
高い塾代を支払っているのも強制力が働く要因の一つと言えるかもしれませんね。
独学の場合上記のような状況を自分で作り出すためには、自分で計画して、その計画を実行しなければならないため、甘えが出やすいです。
お金をかけずに塾と同様の効果を得ようとするには学校をうまく活用するのが良いでしょう。
自称進学校だと学校で残って勉強をしている人がそれなりにいます。
その環境となれば自分も頑張ろうと思えます。
友達と約束して一緒に勉強をするのも強制力が働いて良いですね。
ウチの娘もたまに友達と約束して一緒に勉強をしていました。
友達の前では頑張っているところを見せたくて集中できていたようです。
また、分からないことを先生に聞くことができるのは大きな利点です。
勉強計画は自分で立てなければいけませんが、自分で考えて計画を立てて実行する能力は今後の役に立つと思います。
個人的には塾に行かなくても大学受験は可能だと考えています。
とは言え、独学のみで勉強を計画的にできるほど高校生の意思は強くない人がほとんどでしょう。
そのために塾や予備校などのサービスがあるので、塾選びに関しても子供と一緒になって考えて、サポートしてあげるのが良いでしょう。

受験校選びの戦略は最も重要
「今の大学受験は情報戦」でも述べているとおり、大学受験は複雑化しています。
情報に踊らされるのではなく、受験者にとって必要な情報を取捨選択して、受験校を適切に選定することが後悔のない大学受験へと繋がります。
大前提として、合格しても行く可能性がない(行きたくない)大学を受験するのは、お金と時間の無駄となるのでやめましょう。
(受験慣れや合格実績を出して安心したいなどの目的がある場合を除く。)
国公立大学を第1志望で現役合格(これ以上浪人しないを含む。)を目指す場合について述べていきます。
国公立大学の受験校の選び方
国公立大学の一般受験は前期、後期、中期(公立大学一部)の3校まで受験が可能です。
一人の受験生が同じ大学の前期・後期(中期)を受験した場合、一般的に合格の可能性は、
前期 > 後期(中期(後期受験がある場合は中期はなし))
となります。
多くの受験生が前期試験で落ちた場合に備えて、後期では合格可能性が高い大学を選択するため、後期の合格最低点が高くなる傾向があるため、後期の難易度は上がります。
公立中期は中期日程で受験できる大学が限られているため倍率が高く、更に難しい傾向があります。
ただし、前期と後期(中期)は共通テストの科目ごとの配点や2次試験科目が異なる場合が多いため、人によっては後期でも十分に勝負できる場合があります。
娘の友達は前期と後期に同じ大学を志望校として出していて、前期不合格でしたが、後期で合格しています。
その友達は数学が苦手で英語が得意だったそうで、前期は数学の配点が大きかったのですが、後期は英語の配点が大きかったため合格できたとのことです。
難しいのが国公立大学の前期試験でどの大学を受験するのかだと思います。
前期試験でボーダーライン(合格率50%くらい)の大学を受験し、後期でほぼ合格できそうな大学を受けるパターンがあると思います。
その場合、前期が不合格になって後期の大学に行く確率はそれなりにあるでしょう。
国公立大学にこだわる場合、後期はほぼ合格するレベルの大学を受験することとなると思いますが、前期の大学が不合格になった場合、後期の大学に入学することを許容できるかどうかが重要です。
前期でほぼ合格するレベルを狙った方が、後期でほぼ合格できる大学よりワンランク程度上の大学に行けるでしょう。
もちろん2次試験で逆転することはありますし、本人の志望の度合い、2次試験の準備状況(得意不得意含む。)、共通テストの配点、2次試験の科目及び比率、モチベーションなどを加味して志望校を決めるのが良いと思います。
工学部機械工学を志望している状況で、例えば共通テストの得点率が71%だった場合、ボーダーライン(2025年河合塾入試難易予想ランキング)に
・前期に東京農工大学工学部機械システム工学科、
・後期に埼玉大学工学部機械工学システムデザイン学科があります。
前期後期で上記の大学を受験した場合、最悪両方不合格となる可能性がそれなりにあります。
国公立大学にとにかく合格したいと考えた場合、後期のレベルを下げ共通テスト得点率66%に茨城大学工学部機会システム工学科がありますので、そちらを後期に受験すれば、前期不合格だった場合でも、後期に茨城大学にほぼ合格できる受験校の選定ができます。
また、前期を東京農工大学を受験した場合は合格率が50%ですが、少しレベルを下げたとしても、後期の茨城大学よりは高いレベルの大学に行けます。
例えば金沢大学、岡山大学、広島大学、熊本大学、新潟大学、信州大学、滋賀大学、静岡大学、三重大学、岐阜大学、和歌山大学、九州工業大学などの工学部機械工学系の大学のボーダーラインとなる前期の共通テストの得点率は67~61%となっています。
各大学により配点や2次試験の教科は異なるので自分に合った大学を選定すれば、前期でほぼ合格となる大学があると思います。
本当に悩むところではあると思いますが、よくよく考えて悔いのない志望校選択としたいですね。
ウチの場合は共通テストで80%取れたので、前期に千葉大、後期に埼玉大を志望校として出すことができました。
もし共通テストが失敗して65%くらいだったら、レベルを一気に落として前期に宇都宮大学、後期に岩手大学、中期に三条市立大学を志望校として出して、前期で逃げ切ろうと考えていました。

滑り止めの私立大学の受験について
私立大学についてですが、国公立大学を第1志望にしている場合は、共通テスト利用+一般試験1校受験で良いと個人的には考えます。
共通テスト利用は、共通テスト試験前に申し込む必要がある大学(難関大に多い)と共通テスト後も受け付けている大学があります。
模試の実績を加味しつつ、共通テスト試験前に申し込む必要がある大学を申し込む。
共通テスト後の自己採点をしてリサーチをしたあとに追加で共通テスト利用を申し込む。
このように2段階で申し込むと良いでしょう。
共通テスト利用の合格の可能性は共通テストリサーチの判定でAorBの場合はほぼ合格と思って良いです。
ウチの場合は、中央がC、法政がAで両方合格しました。
過去の合格最低点を公表している大学の場合、その合格最低点を大きく上回っていればほぼ間違いない(その年の共通テストの平均点も加味)と思ってください。
一般試験は共通テスト利用のリサーチ状況を見て、ボーダーラインの大学を受験慣れを兼ねて受けると良いと思います。
ちなみにウチの場合は受けていません。
その理由は、自宅から通うことができる法政大学に共通テスト利用のC方式(国公立大学の後期の合格発表まで入学金を待ってくれる)がA判定だったので、一般試験は特に受けずに千葉大学の2次試験に集中するためです。

私立大学の入学金の支払いについて
私立大学の場合は、入学金(20~30万円程度)の支払いの期限(試験方式により異なり、国公立大学の合格発表前が基本)があり、入学金を収めないと入学資格が取り消されます。
高額ですので、2校以上支払うことがないように受験校選定をするのが良いです。
入学金の支払い期限を考えないで受験すると、2校以上入学金を支払う可能性が出てきますので、受験校選び(受験方式)を慎重にしましょう。
国公立大学の合格発表後まで入学金の支払いを待ってくれる試験方式もありますが、難易度が高い場合が多いです。
入学金の支払い期限が遅いほど、一般的に合格の難易度が高くなる傾向があります。
例えば2024年の場合ですが、東京電機大学理工学部の前期日程で受験した場合、合格発表が2月12日、入学金の支払い期限が2月20日となっています。
中央大学理工学部の一般方式も受けていた場合、合格発表が2月26日、入学金の支払い期限が3月4日となっています。
この場合、東京電機大学に合格し、入学資格を確保したい場合は、入学金支払い期限が中央大学の合格発表より前のため、中央大学の合否を確認できず、入学金を支払う必要が出てきます。
中央大学も合格し、中央大学の方が東京電機大学より行きたい場合は、中央大学の入学金も支払う必要が出てきます。
国公立大学の合格発表は3月6日~3月10日ですので、国公立大学に合格し国公立大学に入学する場合は、東京電機大学と中央大学の入学金(約50~60万円)は戻ってきません。
まさに受験ビジネスといった感じですので、私立を滑り止めとする場合でも2校以上に入学金を支払うような受験校(受験方式)とならないように、受験日程をよく調べて、私立の入学金は支払っても1校となるようにしましょう。(もちろん金銭的に余裕があり、ガンガン保険を掛けるように受験する方はご自由に)
ウチの場合、共テ利用の法政大学C方式(国公立大学の後期の発表後まで待つ方式)に合格していたので、私立の入学金を全く払わなくて良かったのが助かりました。
まとめ
高校2年生の7月に突然「私、東大目指す」と宣言してから、大学受験に取り組み、高3の9月に東大を諦め、志望校を千葉大に変更したものの、前期で千葉大が不合格となり、最終的に後期で埼玉大学工学部機械工学システムデザイン学科に合格した娘の大学受験について総括しました。
東大を目指したからこそ、埼玉大学合格までたどり着けたので、上出来だと思っています。
大学受験勉強は受験者にとっては本当に厳しいものでメンタルを安定させることが大変です。
今の受験システムは複雑化していて知らないと損をしたり、受験生にとって向き不向きの受験方式があったり、受験校選びがあったりします。
早めに大学受験に対して受験生はもちろんのこと、保護者についても向き合って、いろんな情報を調べて勉強しておくことが、後悔せずに良い結果を迎えることができると思います。
また、大学に対する考えについて日頃から家族で話し合っておくことでお互いのすれ違いを防ぎ、安心して受験勉強に集中できると思います。
こちらの記事が受験生やその保護者の方の役に立ってくれれば幸いです。
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